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越境ECの始め方
成功に導くためのポイントも併せて紹介

越境ECの市場は、アメリカを筆頭に年々拡大傾向にあります。そのことから、越境ECを始めたいと考えている人は多いのではないでしょうか。この記事では、越境ECを検討している人に向けて、越境ECのメリット・デメリット、具体的な始め方について詳しく解説します。ぜひ、参考にしてください。
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越境ECとは?

越境ECとは、国境を超えて海外向けに行う電子商取引のことです。国際的なやりとりとなり、海外のユーザーをターゲットとするため、国内でのEC事業とはルールや運営方法が大きく異なります。

越境ECのメリット・デメリット

メリット

越境ECであれば、現地に実店舗を構える必要はないため、大幅にコストを抑えられます。さらに、インバウンド効果やスマートフォンの普及により、海外企業であっても参入しやすい環境やサービスが整ってきていることもメリットです。さらなる市場拡大や売上拡大が期待されています。

デメリット

越境ECのターゲットは海外のユーザーです。そのため、販売先の言語を使用する必要があり、ハードルが高く感じるかもしれません。また、輸送方法や通関、輸出商品の規制も対象国にあわせる必要があります。輸出商品の規制は、ターゲットとする国によって内容が異なります。

市場規模拡大が見込まれる理由

越境EC市場は、アメリカや中国を筆頭として年々拡大傾向にあり、新たなビジネスチャンスを掴める可能性が高いです。

市場拡大している理由は、インバウンドの増加とスマートフォンの普及が関係しています。日本に訪れた海外のユーザーが日本製品を気に入り、帰国してから越境ECを通して製品を購入するリピーターが増えています。そして、スマートフォンがあれば、いつどこにいても気軽にECサイトを閲覧できることから、商品が欲しいと思えばすぐに行動に移せます。

越境ECにおける6種類の始め方

越境ECを始めるにあたっては、6つの選択肢があります。ここでは、それぞれ詳しく解説します。

自身で手配する方法

【1】一般貿易と同じ方法での出店

一般貿易と同じく、国内から輸出する人と海外で輸入する人との間で貿易手続きを行い、相手国でのECモールなどで商品を販売する流れです。貿易手続きを行う必要があるため、諸々の準備をする必要があります。BtoB型貿易では、販売チャネルとしてECサイトを活用します。

【2】保税区活用型での出店

中国向け越境ECでよく利用される方法です。保税区に指定されている倉庫に商品を輸送しておき、受注後にその倉庫から商品が配送される方法です。保税区とは、一時的に関税の徴収を留保された商品を保管するための倉庫がある地域のことです。購入先の国から発送できるため、配送期間が短くて済みます。

国内のプラットフォームを利用する方法

【3】海外対応のモールに出店する

国内にある越境ECに対応しているモールに出店する方法です。複雑な手続きを自分で行う必要がなく、海外販売機能の申し込みをするだけで活用できるため、スムーズな出店が可能です。不明点やトラブルが発生した際も丁寧にサポートしてくれる業者も存在します。手軽に始められることから、初心者に向いている方法といえるでしょう。

【4】独自のECサイトを構築する

日本国内で独自のECサイトを構築する方法です。外部のサイトを利用しないため、手数料や契約料は一切かかりません。サイトデザインやシステムも自社の目的にあわせて決められます。しかし、自社でサイトを構築するには、スキルやノウハウが必要で手間がかかります。さらに、サイトを作るだけでなく、集客にも注力しなければなりません。

進出先国のプラットフォームを利用する方法

【5】海外対応のモールに出店する

進出先のプラットフォームを利用して商品販売する方法です。出店する際には、現地のECモール・ECサイト運営事業者との交渉や法的な手続きがあり、時間と手間がかかることが特徴です。自社にノウハウがない場合は、代行会社のサポートを受けることが多いです。

【6】独自のECサイトを構築する

進出先国で独自のECサイトを構築する方法です。この方法は大きなリソースが必要であるため、資本力のある企業が行うことが多いです。すでに商品が浸透している状態で、自社で運営できる体制が整っているのであれば、取り組みやすいでしょう。現地のルールや手続きにあわせなければいけないため、難易度は高いです。

越境ECの始め方|必要な準備と確認ポイント

ここでは、越境ECを始める際に必要な準備と確認ポイントを紹介します。

集客方法などのビジネスモデルの決定

越境ECを始める際には、販売ターゲットを明確にしておくことが大切です。ターゲットの範囲が広ければ、売上も増加するわけではありません。無駄な施策が多くなり、多くのコストがかかってしまうことがあるため、適切なターゲット設定が必要です。また、プロダクト戦略やマーケティング戦略の立案、為替変動についても把握しておきましょう。

海外の市場調査と商材選定

販売ターゲットが決まれば、進出国の市場調査を行います。販売したい商材のニーズがある地域はどこか、ユーザーの行動の特徴や嗜好などを把握します。それらの情報をもとに、商材の選定を行います。各国の国民性や文化の違いが消費行動に現れるため、現地の情報をしっかり集めましょう。

海外の市場規模や売れ筋商品とは?

世界のEC市場は、中国とアメリカの2カ国で全世界の市場の約半数を占めています。特にアメリカの市場が大きく、中国も今後さらに市場が拡大されると予想されています。越境ECでの売れ筋商品は、アパレルやホビー商品、腕時計、化粧品などが挙げられます。

輸出可能な商品かどうかの確認

国によって、輸入が禁止されている商品があるため事前把握しておく必要があります。輸入禁止品以外にも、許可や申請が必要な商品もあり、手続きを行わなければなりません。確認する際は、日本郵便のサイトで禁止されている商品をチェックできます。詳しくは以下のサイトをご覧ください。

万国郵便条約に基づく禁制品 - 日本郵便
国・地域別情報(国際郵便条件表) - 日本郵便

関税や発送に関するルールの把握

関税や海外への発送に関するルールも把握しておきましょう。関税は、国によっても異なることはもちろん、取り扱う商材によっても異なります。商材によっては高額になるケースもあるため注意が必要です。配送は、基本的に国内よりも料金が高くなり、日数も多くかかります。

出店方法や決済方法の決定

出店方法や決済方法を決定します。出店方法は自社の目的にあった方法を選びましょう。決済は、さまざまな決済手段を検討することで、幅広いユーザーにアプローチできます。また、クレジットカードの不正利用を防ぐためのセキュリティ対策も徹底することが大切です。

越境ECを成功させるためのポイント

ここでは、越境ECを成功させるためのポイントを3つ紹介します。

集客施策を講じる

越境ECでは、集客できる施策を講じることがポイントです。国内での集客方法と越境ECは、そもそもの国やユーザーが異なるため、違いがある点を理解しておきましょう。同じ方法をとっても、集客に失敗してしまう可能性が高いです。

例えば、中国では、Googleなどの検索エンジンは使用できないため、検索エンジンからの流入は難しいです。その代わり、広告を積極的に活用するなどして柔軟に他の手段を検討しましょう。

多言語対応にする

越境ECのターゲットは、海外のユーザーです。そのため、自社の商品説明などを海外向けに翻訳する必要があります。その際、英語への対応は必須ですが、ほかの言語への対応が求められるケースもあります。多言語に翻訳しておくとターゲットのユーザビリティが高まるでしょう。

物流体制を整える

越境ECも国内ECと同様に、物流体制を整えておくことが大切です。物流体制を整えておくことで、配送遅延や商品の破損によるキャンセルなどにもスムーズに対応できます。配送遅延が発生した場合は、すぐに対応できるようにお問い合わせ窓口を設定しておきましょう。商品の破損トラブルについては、配送業者の保証を活用する方法があります。

まとめ

越境ECの市場は年々拡大しており、積極的に参入することで売上向上が期待できます。越境ECは、国内ECとはルールが異なるため、手間がかかりがちですが、プラットフォームを活用すれば、簡単に自社の商品を販売できます。

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