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【全セラー向け】VeRO ポリシー違反によるリスク対策 Tips

【全セラー向け】VeRO ポリシー違反によるリスク対策 Tips

【全セラー向け】VeRO ポリシー違反によるリスク対策 Tips

繁忙期の前後に特に増えるVeRO ポリシー違反による販売制限。特にVeROは、真贋や版権、ブランドによる輸出制限など販売に当たって多くの規制があり、これらに悩まされているセラー様も少なくないのではないでしょうか。

今回、VeRO ポリシー違反を回避するための対策として、2020年10月から2021年1月末のVeROを含めたポリシー違反の最新トレンドと、VeROの基礎知識を「出品」と「配送」の観点から事例を含め解説します。

目次

VeROとは

eBayは、第三者(サードパーティ)の知的財産権保護、およびeBayメンバーが安全に出品、購入できるよう「知的財産保護プログラム(VeRO : Verified Rights Owner Program)」を策定しています。

知的財産権所有者はVeROプログラムに基づき、知的財産権を侵害する内容が含まれる出品商品の削除をeBayに申請することができます。知的財産権には商標(trademark)、著作権(copyright)、その他法的権利が含まれまれ、知的財産権所有者を保護すると共に、eBayメンバーを偽造品やアメリカ合衆国連邦および州法で禁止されている商品を購入、販売しないよう保護することも目的としています。

本プログラムにより、セラー(出品者)が権利侵害問題に巻き込まれた場合、該当する出品商品が削除されるだけでなく、セラーアカウントの制限や停止を受けることがあります。さらにセラーは関連する法的責任を負う可能性もありますので、必ずポリシーをご確認のうえ、ご販売いただきますようお願い致します。

出品編

画像やタイトル、商品説明におけるtips

真贋の証明書(領収書)を添付する

ブランド製品を販売する場合は、製品の写真に正規の販売元からの領収書等を加えることで、所有権侵害に対するクレームを避け、またバイヤー(購入者)も安心して購入できるようになります。領収証がない場合は、企業で作成されている独自の真贋確認書でも効果的です。(※真贋の判断基準にはなりません)

自分で商品画像を撮って説明を加える

セラー(出品者)が知的財産権の所有者や販売代理店等の許可を得ずeBay出品情報として商品画像掲載している場合、それはeBayポリシー違反となります。セラー(出品者)自身で商品撮影し掲載するようにしてください。

知的財産権を侵害する可能性が高いアイテムには注意

  • Celebrity material(セレブリティ関連品)
  • Autographed items(サイン入り商品)
  • Promotional items(宣伝商品)

こういったアイテムはVeROに該当するケースが多くあります。出品にはご注意ください。

出品が禁止されているアイテム

  • レプリカ、模造品、無許可複製
  • 信憑性に関する免責を記載すること。あるいは商品への責任を負わない旨を記載すること
  • 商品タイトルと説明文にNovelty, Junk, Replica などを使用 すること(和製英語のカタカナはレプリカなど英語に変換しての使用は注意が必要です)
  • 無許可で第三者の画像、商品説明を使用すること(出品画像ポリシーについて) ※ご自分の写真や文章が許可なく使用されていることに気づいた場合、eBayまでご連絡ください
  • タグなど含めて切れ目が目立つ、ロゴが一部切れている、欠けている、柄が薄くなっている商品 

版権におけるtips

出品商品がeBayのポリシーに則していても、独占販売権を理由に知的財産権所有者がアイテムの販売を禁じる場合があります。このような場合には出品する前に、商品に関連する知的財産権の所有者に相談してください。

VeRO に登録したメーカー・ブランドは「VeRO participant profiles」(英語)ページにて、知的所有権に関する情報を公開しています。出品前にご確認いただくことをお勧めします。

配送編

並行輸入におけるtips

権利所有者の許諾無しに特定地域へ商品を販売することは販売権の侵害となります。販売権を侵害していると権利所有者からイーベイに商品削除申請が提出されてしまうため、事前に販売して良い地域をよく確認しましょう。

メーカーの取り締まりが厳しくない場合でも、輸送に制約がある商材が一部存在します。ロレックスは各国毎に輸入規制が存在しており、注意が必要です。

並行輸入(Parallel import)によるポリシー違反で頻発している事例としては、発送対象国をWorldwideにしていたところ、権利所有者が許諾していない販売地域も含まれていたためVeROポリシー違反として商品が削除されてしまった、というものがあります。

ワシントン条約

輸出の際に注意したいのが、各国の定める輸出入の制限です。VeROには該当しませんが、これらのポリシーに違反した場合もアカウントサスペンションになる場合がありますので、懸念される商品がございましたら必ず各国の法律をご確認ください。

アメリカの場合、ワシントン条約により一部輸出入に制限があります。ワシントン条約とは、「絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約(Convention on International Trade in Endangered Species of Wild Fauna and Flora: CITES)」の通称です。違反した場合には国が定める罰則が伴う場合がありますので、ご注意ください。

該当する例としては、以下のものが挙げられます。財布やバッグの革製品に特に多いので、ご注意ください。

  • 象牙、象革
  • ワニ革
  • ヘビ(アミメニシキヘビ)革
  • トカゲ(テグトカゲ、オオトカゲ)革
  • ダチョウ革

VeRO ポリシー違反の最新トレンドと事例(2020年10月~2021年1月末)

VeRO ポリシー違反ランキング

  • 1位:VeRO (Parallel Import)
  • 2位:Search manipulation
  • 3位:VeRO (Replica)
  • 4位:VeRO(Unauthorized)
  • 5位:Firearms, Weapons, and Knives

1位に「VeRO (Parallel Import)」、3位に「VeRO (Replica)」 がランクインしていることから、様々な要因で偽造品と判断されてしまう商品が多い傾向にあります。また、「Search manipulation」では、商品タイトルに複数のブランド名の併記や、商品と関係のないキーワードやブランド名を記載したり、バイヤーが誤解する可能性のある内容を記載したことによるポリシー違反も多く報告されています。下記3点は全て「Search manipulation」の違反例となります:

  • ”Nike” “Adidas” shoes :複数のブランド名が混在しているため禁止
  • Card Action figure Video game:異なる商材のキーワードが混在しているため禁止
  • Nike Style parka:「〇〇風(スタイル)の」等の文言で実物と異なるブランド名を利用しているため禁止

特定の商品の関連アクセサリー・付属品であれば、特定の商品の名前の前に「fits」、「for」もしくは「compatible with」等の表記を記載しましょう。ただし、ファッションブランド、及び特定の商品名の言及が不要と判断される互換性のある付属品等に関してはこれらの表記が禁止されています。

VeRO ブランドランキング

  • 1位:Tamron Co., Ltd.
  • 2位:Adidas AG
  • 3位:Nike, Inc.
  • 4位:Okatsune Co., Ltd.
  • 5位:Coach, Inc.

1位の「Tamron Co., Ltd.」は、11月に集中的にポリシー違反の警告が見られました。
ファッションブランドで多く見られる「Counterfeit item policy」違反として主な原因は下記4つとなり、対策としてはダメージの大きい物の出品を控える事が重要となります:

  • 製造番号が不明瞭
  • ロゴが不明瞭
  • スティッチが異なる(補修したことが要因)
  • ワッペン(鞄等の付属品)の文字が不明瞭

上位ランキング外ではありますが、「The North Face, Inc.」,「 Patagonia, Inc.」など、スポーツブランドが「Search manipulation」ポリシー違反として増加傾向にあり、何れもタイトルに複数のブランド名を併記していることが原因です。

もしVeRO ポリシーの警告が届いたら

まだ商品が強制削除されていない場合

メールに記載の関連ポリシーを確認の上、必ず48時間以内にセラー様ご自身で出品内容を修正してください。 また、同様のポリシー違反商品の出品をお控え下さい。違反に該当する出品が続いている場合は修正後、すぐに出品を取り下げてください。

注意事項:修正をせず出品を取り下げるまたは削除した場合、修正前の情報がイーベイ内に残ってしまいます。VeRO管理者が確認する際に取り下げた出品、削除した出品もVeROの確認対象となってしまうため必ず先に修正をしてから取り下げまたは削除することが極めて重要です。

すでに商品が強制削除された場合

メールに記載の関連ポリシーを確認の上、同様のポリシー違反商品の出品をお控え下さい。ポリシー違反が複数回続いた場合は、アカウント停止措置が取られることもございますので、原因を確認の上今後の改善をお願いいたします。

※メールを読んでも指摘された理由が分からない場合は、メールに記載されている権利所有者のメールアドレスに直接ご連絡ください。

その他、VeROの決断に対する不服申し立てや各種申請手続きに関しては、下記ページの「知的財産権に関して問題が生じたら(解決方法の紹介)」をご確認下さい。

ポリシー:知的財産保護プログラム(VeRO)

もし違反を繰り返してしまったら…

3日、7日、30日の順に販売制限がかかり、最悪の場合アカウントが凍結されます。こういった事が起こらないよう、事前に対策をしましょう。

動画資料

最後に、VeRoポリシーに関する動画資料(セラーポータル内)をご案内致します。是非ご活用ください。引き続き、何卒宜しくお願いいたします。

How to|ポリシー:知的財産保護プログラム(VeRO)


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