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個人でもできる越境EC
始め方や成功に導くためのポイントなど詳しく解説

越境ECとは、海外へ商品を販売するインターネット通販のことです。インターネットやキャッシュレス決済が発達している現代では、越境ECは個人でもできるビジネスとして注目されています。この記事では、越境ECを始めてみたい人に向けて、具体的な始め方や成功のためのポイントなどを解説します。ぜひ参考にしてください。
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個人でも運営できる!越境ECとは?

越境ECとは、海外向けにインターネット通販を運営することです。一般的に、個人で行うEC事業は国内向けであることが多いですが、個人がCtoCビジネスとして越境ECを行うことも十分可能です。

国内ECとの違い

越境ECの基本的な運営方法は国内ECと同じです。顧客が世界へと広がるため、市場規模は大きくなります。また、国内ECよりも競合は少なく、独自のブランディングも可能です。さらには、課税売上高が1,000万円を超える場合、消費税還付金を受け取れます。

米国からの購入が多い?日本で行う越境ECの市場

日本・米国・中国の3ヵ国間における越境EC取引の市場では、中国からの購入が多い傾向にありますが、その他の市場も含めて考えると英語でのやり取りができれば越境ECを有利に進めることができると言えるでしょう。令和元年において、日本・米国・中国の3か国間における越境ECの市場規模は、いずれの国の間でも増加しました。なお、中国消費者による日本事業者からの越境EC購入額は1兆6,558億円(前年比7.9%増)、米国事業者からの越境EC購入額は2兆94億円(前年比16.3%増)であり、昨年に引き続き増加しています。

※参考:電子商取引に関する市場調査の結果を取りまとめました|経済産業省

個人で運営する越境ECのメリット・デメリット

CtoCとして個人で越境ECを運営する際にはメリットとデメリットがあります。

メリット

越境ECは国内ECよりも顧客の数やニーズも多く市場規模が大きいうえに、競合が国内ECよりも少なく、新規顧客獲得が期待できます。そのため、越境ECに参入することにより、売上が向上する可能性があります。インバウンドや新型コロナウイルス感染症などの影響で、日本でしか手に入らない商品の需要も高まっている現在、参入するメリットは大きいでしょう。

デメリット

国内ECにはないデメリットとして、相手の国の言葉や文化を理解する手間があります。言葉が全くわからないと取引は難しく、文化を知らなければ失礼なことをして顧客を怒らせてしまうかもしれません。また、国内に比べて配送コストが高く、商品代金が高くなりがちです。越境ECは外貨決済になるため、為替変動によるリスクも考慮しなければなりません。

個人で越境ECを始める前に知っておきたい「売れ筋商品」

やみくもに越境ECを始めても失敗してしまうかもしれません。越境ECでの売れ筋の選び方を紹介します。

インバウンドの売れ筋商品を参考にする

越境ECとインバウンドの売れ筋商品はリンクしている傾向にあります。観光などで日本に訪れた外国人が日本で購入したものを、帰国後に再購入するパターンが多いからです。インバウンドの売れ筋商品は何なのか、こまめにチェックしましょう。

地域による売れ筋商品を理解する

購入する人の国や地域によって、売れ筋商品に違いがあることを理解しましょう。南半球が我々の住む日本とは真逆の季節であることや、体格の違いや好みの違いを理解して、ターゲットとする国や地域ではどのような商品が売れるのか、地域別でチェックすることが重要です。

地域別の売れ筋商品

欧米諸国

アメリカでは高級バッグ、スポーツ用品、化粧品など比較的高価格のものが売れ筋商品です。またドイツでは、おもちゃや生理用品に人気があり、ボールペンを中心とした文房具もよく売れます。そのほか、欧米は日本文化の特徴がよくあらわれた和風の商品が売れる傾向にあります。

アジア圏

アジア圏では、食料品や家電、医薬品などの工業製品が売れ筋商品です。 中国では化粧品やおむつなどのベビー用品、サプリ、家電、収納用具などが人気です。マレーシアでは、ファッション、美容関連、電子機器が売れています。インドでは美容関係の商品が売れ筋です。ベトナムは中国と同じく化粧品やベビー用品が人気ですが、時計や衣類などもよく売れる傾向にあります。

※参考:主要国・地域の越境EC(電子商取引) | 特集 - 地域・分析レポート - 海外ビジネス情報 - ジェトロ

個人で越境ECを始める方法

CtoCとして個人で越境ECを始める方法として、ショッピングモールとサイトを活用する方法があります。それぞれの方法について説明します。

ショッピングモールを活用する方法

日本のショッピングモールを活用する

日本にいながら越境ECができるショッピングモールもあります。こういったモールは、もともと日本国内での販売をベースにしているため、ページの設定などを日本語で行えます。そのため、言語に不安がある人でも参入しやすいです。

海外のショッピングモールを活用する

ターゲット国のショッピングモールを活用する方法もあります。現地の言葉で登録しなければならないため手続きが難しいですが、その国の人にとって慣れ親しんだサイトなので、集客力は高いでしょう。

サイトを開設する方法

日本でのサイト開設

日本でサーバーをレンタルし、国内でECサイトを構築する方法です。日本で開設するため、比較的構築しやすいですが、海外からの顧客がアクセスしやすいようデザインや言葉などを工夫しなくてはなりません。

海外でのサイト開設

海外の企業からサーバーをレンタルし、海外でサイトを開設することも可能です。海外の基準や言語を使用して一からサイトを構築しなくてはならないため、個人で行うには難しいかもしれません。長期間にわたって越境ECを継続したい場合に向いています。

個人で越境ECを始める手順を4ステップで紹介

個人で越境ECを始めるための手順をステップに分けて具体的に説明します。これから越境ECを行う予定の人はぜひ参考にしてください。

STEP1|ターゲット国・地域と商材を決める

ターゲットとする国や地域によって売れ筋商品は変わります。まずは、どこの国で何を売るのかを決めましょう。ここで起こりやすい問題点として、ターゲット国と商材を決めても、必ずしも販売できるとは限らない場合があります。

STEP2|輸出可能な商品か確認する

国によっては輸出できない商品があります。そういった商品は越境ECでは販売できません。輸出可能であっても、販売するときには許可や申請が必要な商品もあります。法律に違反しないように、しっかりと調べましょう。

STEP3|関税や発送ルールを把握する

商品を海外へ輸出するときは関税が発生します。関税は国だけではなく、商品によっても変わります。場合によっては、高額な関税がかかってしまうため、販売に向いていない商品もあるでしょう。発送ルールが厳しい商品についても調べておきましょう。

STEP4|出店方法や決済方法を決める

出店方法は自分に合ったものを選びましょう。決済方法には、為替変動リスクに備えて、日本円建て決済を採用してもいいでしょう。クレジットカード決済をするときには、不正利用や為替変動のリスクも考えなければなりません。

個人で行う越境ECにおける疑問を解決

個人で越境ECを行うときは、さまざまな疑問があるでしょう。そのなかから、代表的な疑問に対する解決策を紹介します。

取引を行う際の言語

商品の売買で使われる言葉はだいたい決まっているため、英語圏であれば中学生レベルの英語が理解できれば問題ないでしょう。検索エンジンの翻訳サービスや翻訳ソフトを使用する方法もあります。言葉に自信がないからと、越境ECをあきらめる必要はありません。

決済に関する疑問

決済方法

トラブル防止のためにも、EC事業では基本的には事前決済にしたほうがいいでしょう。決済方法はPayPalがおすすめです。クレジットカードに問題があれば決済は成立しませんし、商品が届かなかった場合の被害を補償する制度もあります。

決済手数料

ショッピングモールを利用すると、10~15%の手数料がかかります。自身でサイトを構築すると手間はかかりますが、決済手数料は5%のみです。PayPalを利用した場合、売上が高くなると手数料が下がります。eBayでのPayPalの手数料は大体4%ほどです。

日本円への換金方法

日本円に自動で換金して入金し、為替変動リスクを負ってくれるオンライン決済サービスもあります。そういったサービスを利用すれば国内ECと同じように売上金額を引き出すことも可能です。気を付けなければならないのは、クレジットカード決済です。クレジットカード決済では入金時に為替が変動し、想定したよりも少ない金額になることがあります。

個人での越境ECを成功に導くためのポイント

越境ECでは、国内向けよりも事前準備が必要です。そこで、越境ECで成功するためのポイントを4つ紹介します。

ターゲット国の商習慣を把握する

越境ECでは、ターゲット国の習慣やルール、文化に合わせた運営をしなくてはなりません。日本では評判の良い商品の写真や説明が、海外では受け入れられないこともあります。 また、商習慣の把握も重要です。例えば、購入前に問い合わせをすることが多い国には、対応できる準備が必要です。また、イベントやホリデーシーズンなど購買意欲がいつごろ高まるのかを把握すると、売上アップにつながります。

SNSを効果的に活用する

インターネット通販を利用するときに、たどたどしい日本語での商品説明や海外からの発送となると、不安に思う利用者も多いです。逆も同様で、異国の相手との金銭のやり取りに懸念を抱く人もいます。そこで、ターゲット国に合わせたSNSを効果的に利用し、親近感を持ってもらうといいでしょう。海外におけるWeb事情も把握できます。

最適な配送業者を選ぶ

国内大手から海外の企業まで、配送業者は種類が豊富です。配達日数や料金などを比較検討し、使いやすくメリットが大きい業者を選びましょう。eBayでは、数多くの配送業者と提携しているため、さまざまなツールが利用できます。在庫管理からラベル印刷、ショッピングモールとの連携などのサービスが利用可能です。

キャッシュレス・グローバル対応の決済システムを導入する

安全にキャッシュレス決済ができ、国外でも運営できる決済システムを導入することは必須ともいえます。買い手側も安心して使えるキャッシュレス決済があれば、購入までの心理的ハードルは低くなり、売上に直結します。どんなにサービスが優れていても、ターゲット国でなじみのないものは受け入れられない傾向にあるため、注意しましょう。

まとめ

越境ECは市場が拡大傾向にあるうえに、国内ECに比べ競合がまだ少ない状況です。売上アップを狙うなら、ぜひ始めてみることをおすすめします。ただし、注意すべき点は国内ECより多くはなります。 eBay は、190カ国に広がる世界最大級のマーケットプレイスに出店できるプラットフォームです。日本のセラー様向けにイーベイ・ジャパンが提供している「eBay販売サポート」では、リミットアップや設定についての不安など、eBayでの越境ECにおける様々な問題に対して無料で各種サポートを行っております。日本時間に日本語でのサポートが受けられるため、安心して出品ができます。個人で越境ECを始めたい方は、ぜひご検討ください。

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